トライアスロンでスイムを行う場所ほとんど「海」です(初心者用にプールで行う大会もあります)。
プールで泳げる人も、海に出ると恐怖から溺れてしまう人が出るようなのです。
私も、プールでは泳ぐことができるようになりましたが、さすがに「海」となると気が引けてしまいました。海の場合、プールのように足は付かないので、恐怖心が出てきます。しかも、プールにあるものが海には2つ有りません。
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目印です。
- 一つは、プールに底にあるラインです。
- もう一つは、両脇のロープです。
つまり、まっすぐ泳ぐ目安です。その2つが、基本、海には有りません。どうやって、恐怖の克服とまっすぐ泳ぐための目安をどのようにしたのでしょうか?
スイムは危険を伴うので、じっくり繰り返し基本に忠実に泳ぎこむことが大切です。それを繰り返していると、60分くらい続けて泳ぎ続けてることができるようになってきました。
ちゃんと泳ぎをアドバイスしてくれる人に見てもらい、基本テクニックも教えてもらい、ゆっくりでも基本に忠実になるべくフォームを一定にを意識して泳ぎこみました。

海での練習
60分ゆっくり泳いで息切れしなくなり、ようやく海での練習に参加しました。一人で海で泳ぐのは絶対に避けなければいけません。どんなに泳ぎに自信があっても、自然は急変しますのでやめるべきです。その練習は、ミクシーで探したところに参加しました。
泳ぐ前はとても不安でしたが、こんな説明がありました。
泳ぐ前に軽く海水を口に含み、うがいをする。そうすることで塩辛さが軽減されます。実際にそれをやってみると、思った以上に海の水は塩辛いです。これをやらずにいきなり泳いでしまうと、泳いでいる最中にむせるかもしれないと感じるくらいの塩辛さでした。
ウォーミングアップは十分すぎるくらいに行う
そして、海に入ります。まずはウォーミングアップで、腰くらいの深さのところで慣れるようにします。正直、海に入って、「泳ぐのか」って気持ちになったら急に不安になってきました。その不安を、少しでも少なくするために十分海に慣れることが大切だと思います。
まずは、足のつくところで泳ぐ
慣れてきたら、足のつくところで少しづつ泳いでいきます。その時、泳げる人はいきなりお気にいった人もいました。恥ずかしいからといってその人達についって行ったらいけないと、人の目は記にしないで浅瀬でじっくり慣れるようにしました。
というのも、少し怖い話ですが、トライアスロンの大会でも毎年何人かは溺れて、亡くなる方が何人かはいます。普通に、海での水難事故もそんな過信から溺れる人も多いと聞いています。
コースロープのない海です。慣れてきてもなるべく足のつくところで、浜と平行に泳ぐようにしました。そして、泳いだ距離もプールではないのでわからなくなります。なので、時間を確かめながら泳ぐようにします。
では、どうやって時間を確認するのか?一旦「背泳ぎ」になって、体の力をある程度抜くとうまく浮くことができます。その時、大きく呼吸をして海に体を預けるような気持ちになるようにリラックスを心がけました(専門的には“背浮き”というらしいです。)。塩水なので比較的浮きやすいですし、ウェットスーツを着ていれば簡単に浮くことはできます。
ちなみに、この背浮きをマスターすると、例えば泳いでいてパニックに陥ったときに大きな手助けになるテクニックになります。実は、私自身も二回目のトライアスロンのときにパニックになってしまい、このテクニックのおかげで落ち着くことができて、難を逃れた経験があります。
トライアスロン経験者の知り合いに聞くと、どんなに経験を積んでもパニックは起こるもの。プールみたいに人と接することがない状況ではなく、海の中で激しく人とぶつかり合うので、初心者だけでなくベテランの人もパニックに陥る危険性は十分にある。だから、この背浮きは必須だと、教えていただきました。
ヘッドアップスイムで方向確認
海はプールと違いまっすぐ泳ぐためのブイや下の線の「目安」がありません。そのため、自分が進む方向を確認しながら泳ぐ必要があります。そうでないと、全然進みたい方向に泳ぐことができずに、結果、人よりも距離を泳ぐ羽目になっていまいます。
特に波で、潮流の強いときは定期的に自分の進んでいる方向を確認しなければいけません。大勢で泳いでいれば、その集団についていけば大丈夫と思っていましたが、自分で確認しないとぜんぜん違う方向に泳ぎかねません。また、恐怖心も相まって来ます。
そのためのテクニックとして、「ヘッドアップスイム」という泳ぎ方があります。
「ヘッドアップスイム」とは・・・・
この漫画のように、「顔を上げて海から顔を出す泳ぎ」です。そうすることで、泳ぎながら前を見る(泳ぐ方向を確認することが出来る)ことができます。しかし、この泳ぎ方も、海では波や前方に泳ぐ人が起こした”水のうねり”などで、相当練習しないとできないテクニックです。私自身は、プールで十分練習しても、やはり海とは全く違いますので、この練習も海では十分しました。
この練習を繰り返し繰り返しても、正直自分は恐怖心を取ることができませんでした。しかし、事前にわかっているだけ、少しでも練習していることで、試合のときだいぶ助かりました。
「トライアスロン初心者の大会での不安トップはスイム!」に続く・・・
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